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2006年12月19日 (火)

熊本上映会報告

熊本上映会、400人が集い、九州全県へ発信

12月17日(日)、熊本県教育会館で開催された「赤貧洗うがごとき」上映会は、この冬一番の寒さの中、三回の上映会に400名の方が集い、鑑賞。主催は、田中正造研究会呼びかけによる実行委員会。地元熊本のほか、大分・福岡・宮崎・鹿児島・長崎・佐賀からも朝早くから駆けつけられました。
 前日の宇都宮上映会から駆けつけた池田監督からは、日本が近代国家を形作っていく明治という時代とはどんな時代だったのか、田中正造が、100年たった今でも、地元では近所のおじいさんを呼ぶように「田中さん」と呼んでいることの意味など、映画製作への思いに触れての挨拶がありました。
 上映後、主催者を代表して、小松裕さん(熊本大学教授・田中正造研究者)から、正造直訴を聞いて、直ちに正造に会うために上京し、激励し資金を提供した熊本出身の72歳の人や、学生の鉱毒視察団のリーダーの中に熊本の学生二人が含まれていること、鉱毒被害の実態をつぶさに撮影、「幻灯機」を担いで関西一帯に説明に回った熊本出身の同志社大学の学生など、鉱毒足尾鉱毒間題、田中正造と熊本との関係にも触れつつ、いま少し忘れかけている他の人の苦しみ、痛みを思いやる心を取り戻し、共に幸せになるために、一人ひとりが正造さんに少しでも近づき、目常生活でもできることを少しでもやっていく、今そういうことが求められているのではないか、と、水俣・有明海間題など、環境破壊・公害多発地の熊本で、足尾鉱毒間題を学ぶこと、田中正造らのたたかいを学ぶことの大事さを訴えました。そして、より多くの人にそうした生き方を考えてもらうために、熊本を発信として、この映画を九州全体に広げていこうと、その意味では今日の上映会は九州へ広げていくための「試写会」として位置づけ上映したことが報告されました。
「田中正造の生き方を目の前にして、負けてどうするのか、と言われている気がしました。"滅びていく日本"と諦めていた自分を見直すことができた気がしました」など、アンケートも多く寄せられ、上映会
は成功裏に終了しました。
 終了後、近くの鯨料理屋を特別に開けてもらって行われた「打ち上げ」では、僅か二ヶ月の準備期間もなかった今回の上映会の苦労や、田中正造やたたかいへの思いをそれぞれが語り合い、また、古澤上映実行委員長から「赤貧洗うがごとき…」の吟詠が披露されるなど、楽しいタベとなりました。実行委員会の皆さんありがとうございました。(Y)

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コメント

 熊本の実行委員会の皆様、ご苦労さまでした。上映会が成功裡に終わったことを喜んでおります。田中正造が立ち向かった問題と、戦いの中で勝ち得た思想の遺産は、新憲法制定を目論んでいる現政権と対峙するに際に必ず力となることでしょう。
 日本社会はこの15年間(つまり第一次湾岸戦争以来)とてつもなく保守化、内向化、脱‐志し化してしまい、明治時代、正造などがすで示していた方向性を見失ってしまったかのようです。いや、見失ったというよりは、放棄しようとしているようです。これでいいのでしょうか?日本の行く末は一国日本だけに関わることではなく、東アジアをはじめとして、世界中の民衆に関係する事です。かつて「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」と言われていましたが、今や日本の経済力はそのアメリカに近似した威力を有していることを国内に住む我々は知るべきです。
今や足尾鉱毒は輸出され、フィリピンやブラジル、カンボジアなどにかつての谷中村が無数にあることに思いを致し、今一度、今の日本の政治の方向に歯止めをかけるときです。

投稿: コール生 | 2006年12月24日 (日) 21時03分

コール生様
コメント有難うございます。
熊本上映会を皮切りに九州全県へと「田中正造の生きざま」への共感と感動が広がってくれることを願っています。

投稿: shozo | 2006年12月25日 (月) 19時21分

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